不登校ブログ867.情操の発達した不登校の子供たち。むしろ子育てが成功しているといえるのでは?
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2021年8月20日
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このブログのタイトルを見て、「そんなことない」と思われる方もいらっしゃるでしょう。不登校は本当に家庭によってさまざまで、すべての家庭に当てはまるものでないことは承知しております。
ただ、不登校の子の中で、情操が発達している子は多いように感じます。たびたびブログで取り上げている情操とは、美しいものに感動する心、他人への思いやりの心、命を大切に思う心、「なぜ」「どうして」と探求する心です。不登校の子には、感受性が高く、他人の心を理解し、優しい傾向がありますが、それがまさに情操です。情操が発達しているがゆえに、不登校になっているというケースが、けっこう多いのではないかと感じるのです。
自分は情操が発達して、他人に配慮しているけれども、周囲は精神的には年相応で、他人に配慮しない言動をしていると、そのギャップに苦しみ、何となく同年代の人間といるのが疲れたり、学校に行くことが疲れたりするのでしょう。そのストレスが蓄積されていって、不登校になるケースは結構あるのではないでしょうか。
「学校に行くことが正しいこと」という世間の「常識」から見たら、そのようにして不登校になってしまった子供への子育ては「失敗」と見なされるのでしょう。
しかし、実際にはそうではなく、むしろ成功したということになると思うのです。情操が育まれるのは、物心ついた時から、だいたい10、11歳くらいまでとされています。幼児期から、小学校を卒業するぐらいまでの間です。幼児教育では、情操面の教育はなされていると思いますが、小学校ではほとんどありません。そうなりますと、情操が豊かに育っているということは、きっと家庭での子育てがうまくいっているということになるのだと思うのです。
知識を教える知識教育も、それなりに大変ですが、情操を教える情操教育も難しいと思います。子供の情操が豊かに育っているということは、ご自身の子育てに自信を持っていただきたいと思います。学校に行っていない状況は、子供本人にも親御さんにとって、苦しく、いろいろな自信を失わせるものでしょう。ただ、もう一つの視点からその状況を見ると、何もかもがダメだということにはならないと思うのです。
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