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過去が吹っ切れない不登校・引きこもりの子供たちへ―「一日一生」という考え方もあります―

 一日一生。


 これは、何人かの仏教者や、内村鑑三などのクリスチャンが、大事な生き方、考え方として訴えています。


 この言葉には、いくつかの意味があり、


・一日は全生涯と思って悔いのないよう生きなさい

・一日は尊い時間なので、一日を浪費してはいけない

・一日を一生のように生きなさい。明日はまた新しい一生である


という意味と解釈されます。どれも大事ですが、過去に苦しんでいる不登校・引きこもりの子供たちには、特に三番目、すなわち「一日を一生のように生きなさい。明日はまた新しい一生である」と意味を、伝えたいと思います。


 不登校・引きこもりの状況にある子供たちの多くが、過去の何らかの出来事や経験によって苦しみ、その過去の苦しみに心がとらわれています。例えば、ひどいいじめを受け、その時の悔しさやつらさが、今でも思い出されてしまっていたり、受験で失敗してショックを受け、そのショックが頭から離れなかったりして、過去の苦しみを、現時点でも感じてしまっているのです。


 そして、その状況がずっと続きますと、今度は将来に対する不安や絶望が募ってきて、過去の苦しさと、未来への不安・絶望に挟まれ、もう心がどうにもならない状態になってしまうのです。


 もし、それほど不登校・引きこもりの状況が続いておらず、未来への不安や絶望はさほど大きくないのでしたら、「一日一生」の考え方で、過去の苦しみを消していく方法もあります。


 一日一生、つまり、過去の苦しみはもう過去の出来事であって、今日や明日に持ち越さない、ということです。なかなか難しいことではあります。あまりにも苦しみが大きいと、やはり心から離れがたいでしょう。特に、感受性の高い、若い年齢では、そうしたことは難しいです。


 しかし、過去の苦しみが心の中に湧き上がってきたら、少しずつでもいいので、「一日一生、一日一生」と思いながら、苦しみにとらわれないようにしていければ、不登校や引きこもりの状況は、よくなっていきます。



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