不登校ブログその７９３．失敗や挫折のように見える不登校の状況から、立ち直る方法。

　これまで生きてきて、失敗や挫折がまったくなかったという方は、おそらくいらっしゃらないのではないでしょうか。人は、何年も生きていくと、たいてい何らかの失敗や挫折に遭遇しているはずです。人間関係がうまくいかなかったとか、受験に失敗したとか、仕事で結果を出せなかったとか、そういう失敗や挫折はあるはずです。

　不登校という状況もまた、一般的には、失敗や挫折の状況に見えるでしょう。まだ若い子供たちにとっては、学校に行けなくなっている状況は、人生で初めての、そして本格的な失敗や挫折に見える状況です。大人になってからよりも、激しく落ち込んでしまうことがあるのではないでしょうか。

　不登校の状況からどのように立ち直っていけばいいか、不登校になった子供自身も、また家族も、知りたいと思っているでしょう。不登校という状況から立ち直る方法は、すなわち失敗や挫折に見える状況から立ち直る方法でもあります。そこで、失敗や挫折から立ち直る方法について、書いていきたいと思います。

　一般的に、失敗や挫折と見える状況から立ち直るには、まず落ち着くこと、心を平静にすることから始まるでしょう。そのような状況になっている時は、心が乱れているはずです。もう自分なんてダメだ、これからどうにもならない、もう何もかもいやだという気持ちになっているでしょう。そういう心の乱れをおさめていって、平静にするところから始まります。

　そうして平静にしたら、次には、この状況は、自分をいじめるためにあるのではない、これからもう二度と立ち直れない状況になっているのではなく、この状況においても何かが得られ、その得たものによって立ち直ることができると、考えを変えていくことが必要です。失敗や挫折に見える状況でも、何か得られるものはあります。そう考えなおすと、自分を苦しめるように見える状況でも、努力して頑張っていこうという気持ちになれますし、実際、何かを得ることもできます。

　さらに、その状況の中でできる努力をやっていくことです。失敗や挫折に見える状況でも、できることはあります。日本は幸い、豊かな国です。貧しい発展途上国のように、周囲に何もないというわけではなく、また紛争の絶えない土地のように、銃弾が飛び交うというわけでもありません。選択肢は豊かです。その選択肢の中で、その状況から立ち直るのにいいと思われるもの、やりたいと思うものをコツコツやっていけばいいのです。

　不登校のような、失敗や挫折に見える状況では、自暴自棄になってしまいがちですが、しばらく時間が経過して、心が落ち着いたら、何かやれるところからやっていけば、その状況から立ち直ることはできます。

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