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自分をダメだと自己否定する、その根拠は何ですか―自己否定感にとらわれいてる不登校・引きこもりの子供たちへ―

 「自分はダメな人間だ」と、多くの不登校・引きこもりの子供たちが抱いている、自己否定感。この自己否定感が解消されない限り、不登校・引きこもりの状況から脱出することはできません。


 不登校・引きこもりの子供たちが、自己否定感を持つのは、無理からぬことです。不登校や引きこもりに至るまで、多くの子供たちが、挫折し、失敗し、あるいは周囲から攻撃されてきて、「自分はダメなんだ」と思わされる経験をしてきています。自己否定感にとらわれるのは仕方ないのかもしれません。


 しかし、「自分はダメだ」と自己否定する、その根拠は何でしょうか。周囲から攻撃されたからでしょうか。挫折や失敗の経験をしたからでしょうか。この点について、改めて考えていただきたいと思うのです。


 他人からの評価で、人の価値は決まりません。特に、心無い人からの評価で、人の価値が決まることは絶対にありません。心無い人の評価は、悪意に満ちています。他人をおとしめようという意思に満ちています。他人を傷つけようという思いに満ちています。そういう思いから出てきている評価を真に受けて、「自分はダメだ」と自己否定感に陥る必要は、まったくないのです。


 人の価値を決めるのは、その人の心です。心がいかなるものかで決まります。その心が、善なる価値観で満ちていたら、その人は善なる人です。悪なる価値観で満ちていたら、その人は悪なる人です。その人の心に非凡なるものがあれば、その人は非凡なる人です。他人の評価ではなく、その人の心の中にある価値観や思いで、その人の価値が決まります。


 不登校・引きこもりの子供たちの多くが、他人から傷つけられて、自己否定感を抱いていることと思いますが、「自分はダメだ」と思う前に、「いや、そんなことはない。自分の価値は自分で決める」と決意して、心の中から自己否定の思いを捨て去ってください。


 また、挫折や失敗で自己否定の思いを抱いてしまっている、不登校・引きこもりの子供たちもいますが、挫折や失敗は、生きていて避けることのできないものです。挫折や失敗に直面しても、「七転び八起」の言葉通り、そのたびに立ち上がって、進んでいけばいいだけです。


 挫折や失敗は、成長のチャンスでもあります。なぜ自分は挫折したか、失敗したかを考え、自分に足りないものに気づくきっかけになります。


 「自分はダメだ」と、不登校・引きこもりの子供たちが抱いている自己否定感は、まったく根拠はありません。もし、本当にダメであったとしても、そのダメな部分を変え、努力していくだけの話です。





 

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