不登校ブログその915.「もう自分の将来には希望はない」「自分はダメだ」と、「グルグル思考」を自分で止められない不登校の子供たちが、自分の気持ちをコントロールするには。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2021年10月8日
- 読了時間: 3分
今回の話は、いじめや教師の暴言のような、不登校の理由が、外部にある場合を除きます。
不登校の状況にある子供たちが、その状況になったのは多くの場合、何らかの理由があったはずです。理由がはっきりしない場合もあるにはありますが、多くの場合は理由があります。その理由となった出来事を避けるのは難しくて、学校に行くのが嫌になるのは仕方がないです。
問題は、その後です。不登校の状況にある子は、「もう自分の将来に希望はない」「自分はダメだ」というマイナスの気持ちを自分で作り出し、それを心の中で何度も繰り返して
自分で自分を傷つけてしまっているのです。グルグルとマイナスの気持ちを繰り返している「グルグル思考」となっているのです。
不登校の状況を変えるには、その「グルグル思考」を止めなければいけません。では、このグルグル思考をどうやって止めればいいのでしょうか。
まず、子供に、「自分でグルグル思考を生み出している」ことを教えてあげてください。おそらく、自分で気づいていないはずです。確かに過去、不登校になることが起きてしまって不登校になった、そのように不登校の状況になるのはやむをえない、でも、その後、グルグル思考となって、不登校の状況にあり続けているのは、本人の心の作用である、ということを伝えてあげてください。
次に、「グルグル思考」を止める具体的な方法ですが、実は、いったん生じたら止めることはできません。たびたび、ブログで書いてきましたが、ほとんど瞬間的に生じるため、生じたら止められないのです。
ですので、グルグル思考を止めようとするのではなくーそれはできないのでー他の事を考え、集中してしまえばいいのです。そうすれば、グルグル思考が出てくる余地はありません。
考えたり、集中したりすることは、何でもいいのです。数を数えることでも、楽しかったことを思い出すことでも、何でもいいのです。ゲームに集中するのもいいのです。
ゲームに集中することは、ご家族にとって、「大丈夫だろうか」と心配することだと思います。ゲームばかりやって、それで不登校の状況が変わるのかと、不安になることでしょう。ただ、ゲームに集中することで、将来の不安や自己否定感を思い返さずに済むという効果があり、不登校になってからしばらくの間は、グルグル思考を出さないための有効な手段となります。
元不登校の子がゲームに集中していたころの心境を、「ゲームに集中していたら、将来の不安や辛いことを思い出さずに済んだ」と話していることがありますが、グルグル思考を出さないために、正しい手段をとっていたと言えるでしょう。
他のことを考え、集中することも、最初はなかなかうまくいかないかもしれません。つい、グルグル思考がわいてくることを感じると思いますが、何度も続けていくうちに、グルグル思考が出なくなっていきます。
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